建物には「床面積」があり、土地には「敷地面積」があります。用途地域や敷地面積によって建築できる建物の大きさなどが変わります。広い敷地でも大きな建物が建てられないこともあれば、狭い敷地で面積いっぱいに建物が建てられる場合があります。
不動産会社によっては、20~30坪以下の敷地面積の住宅を指している場合もありますが一般的に、おおむね15坪(約50m2)以下の敷地面積に建つ住宅のことを狭小住宅と言われています。また、地価が高い都心部ではこういった狭小住宅を多く見かけます。
・比較的、割安で好立地に住宅が建てられる
・建物面積が小さくなるので光熱費といったランニングコストが抑えられる
・土地面積によって決まる「固定資産税」や「都市計画税」が安くなりやすい
・狭小住宅において、壁の多い間取りは窮屈感や圧迫感を感じやすいため極力、壁を少なくし、ロフトやスキップフロアといった広さが感じられる間取りの工夫が大切
・3階建のように縦に高くなりがちなため、階段の昇り降りなど家事動線の考慮が必要
・周囲との建物などの環境によって、明るさや風通しが制限される可能性があるため窓の位置にも配慮することが肝心
新築住宅において「住宅ローン控除」や「住まい給付金」などの税制優遇が受けられるのは、「延床面積50m2以上」となっているため、こういった制度の利用を考えている場合は、土地探しの段階でしっかり確認しておくことが大切です。
敷地面積に対して、どれくらいの面積の建物が建てられるのかは、用途地域や建築基準法などによって決められています。それは、敷地面積に対する建築面積(建坪)の割合をさす建ぺい率と、敷地面積に対する延床面積の割合をさす容積率です。延床面積とは、家全体の床面積を合計したもので、2階建てなら1階の床面積と2階の床面積を足した面積、3階建てなら1〜3階までの床面積を合計したものになります。
このように狭小住宅に関するメリット、デメリットはありますが、ご家族にとって住みやすいと感じる場所でお家を建築するのが一番です。
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